なぜ狙われる? テレワークのセキュリティ対策

新型コロナウィルスの影響でテレワークが増えてきています。
この騒ぎが収まったとしても、今回、多くの方々がテレワークというものがより身近になったと思います。
特に、オンライン会議やオンラインセミナーに対しても、今までは「何だか難しそう・・・、
設定が良くわからない・・・」などと言ってた方々も「できる・・・」「わかる・・・」と言うようにかわってきたのではないかと思います。

学校においても今まではオンライン授業なんて、なかなか経験したことがなかった人も多いのではないでしょうか。
学校教育で経験できれば、今後の社会においてもごく普通にオンラインでのいろいろなことが
気軽にできるようになっていくと思います。

そうなってくると「テレワーク」というものもごく普通に身近なものになっていくと思います。
しかし、安易に考えるのは危険です。
それは、セキュリティ面です。
テレワークが進むにつれて、サイバー攻撃が容易になり、サイバー犯罪が増えるのは間違いありません。
なぜ、テレワークにするとサイバー攻撃が増えるのでしょうか。

テレワークはサイバー攻撃を受けやすい

サイバー攻撃を仕掛けるハッカーにしてみれば、普段は、いろいろな組織や企業のネットワークやシステムへの侵入を
試みてサイバ-攻撃を仕掛けています。
しかし、組織や企業においてはセキュリティ上の防御システムはそれなりにしっかりしていたりします。
その状態で侵入する箇所を探すのは、容易なものではありません。

テレワークであれば、自宅のネットワーク環境や使用するパソコンはセキュリティの防御システムが組み込まれているわけではありません。
攻撃するハッカーにとってみれば、簡単に侵入できるのがテレワーク環境です。

テレワーク時に注意すべき対策

テレワークではセキュリティ上の脆弱性はたくさんあります。
その中でも高額なセキュリティ機器やセキュリティシステムは、企業環境でないので
導入は難しいものです。しかしながら最低限出来ることはやりましょう。

まず環境については自宅のルータもしくは、WiFiルータの設定です。
・機器の設定画面に入るときのIDとパスワードは、工場出荷時にせず、変えておく
 パスワードもできるだけ難しくしておく
・WiFiルータに関しては、暗号化する、最低でも「WEP2」にしておく
 認証方式は「WEP」「WPA」「WEP2」と順を追って新しいものが出てきていますが
 「WEP2」にも脆弱性が見つかり、2018年から「WEP3」も登場しています。

そして使用するPCには以下のような設定が必要です。
・ウィルスソフトの定義ファイルは最新にしておく(最新のマルウエア対策)
・WindowsのOSおよびブラウザを最新のアップデートをしておく(最新の脆弱性対策)
・Windwosのログイン時のユーザーアカウントにはパスワードを設定する(ログイン対策)
・Windwos10 Pro標準のBitLockerでハードディスクごと暗号化しておく(データ暗号化対策)
・パソコンのBIOS設定で起動時のパスワードを設定しておく(多重暗号化対策)

まだまだ、ほかにも注意すべき点はありますが、最低限のことは気を付ける必要があります。